キャッチボールは同程度の肩の強さを持つ2人で行うこと
宮城県の高野連の依頼を受け、昨年12月25日に名取市で指導者講習会を行った。加盟73校の監督、部長ら約90人の前で「勝つ野球」と題し、1時間半ほど。この時の話をしよう。
講演というのは、何度やっても不完全燃焼に終わる。これがグラウンドなら「今のは違うぞ」と練習を止めながら説明ができるが、私がホワイトボードに書いているだけでは、どうしても一方通行になってしまうからだ。
高校野球に限らず、アマチュア野球に携わっている人に講演内容の一端を披露する。
まずはキャッチボールで誰と組むか、という話をした。普通は投手と捕手、一塁手と三塁手、二塁手と遊撃手、外野手同士で行うだろう。これは間違いだ。80メートルなら80メートル、90メートルなら90メートルを投げられる選手同士が組むのが正解。ポジションではなく、同じくらいの肩の強さを持つ2人で行うことが重要なのだ。