巨人・秋広の2二塁打は敵に「打たせてもらった」可能性大

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 ゴジラの初本塁打は1993年5月のヤクルト戦だった。ヤクルトの3点リードで迎えた九回2死一塁、ストッパーの高津が投じた内角低めの真っすぐを弾丸ライナーで右翼スタンド中段にぶち込んだ。カウントは2ボール1ストライク。変化球で打ち取るイメージができていた高津が何度も首を振ったものの、捕手の古田敦也はストレートのサインを出し続けた。ベンチの野村克也監督が大物新人のデータを収集するため、あえて一発を被弾する可能性が高い直球を要求したからだ。

「松井は特別だとしても、この時期の練習試合やオープン戦序盤では、相手の新戦力に対していろいろ試すのは当然のこと」とは、前出のスコアラー。秋広が目指す開幕一軍は、そうやってプロが仕掛けてくるあの手この手をはね返した先にある。

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