ソフトB栗原キャンプ初の捕手起用で改めて見えた層の厚さ
初体験は「倍疲れた」らしい。
28日のオリックスとの練習試合でソフトバンクの栗原陵矢(24)が、今キャンプ初めて捕手としてプレー。五回まで4投手を無失点に導き、打っては2打数2安打1打点と獅子奮迅の活躍を見せた。
7年目の栗原はもともと捕手ながらその打撃を買われ、昨季は外野手や一塁手として118試合に出場。満塁での打率は5割を超え、日本シリーズでは14打数7安打で最高殊勲選手に選ばれた。初戦で菅野から先制2ランを放ち、シリーズ4タテの口火を切ったのは記憶に新しい。キャンプでは一軍と外野以外、三塁の練習に取り組んでいたかと思えば、今回の捕手起用だ。
現在、外野にはグラシアル(35)、柳田悠岐(32)がいて、今年は上林誠知(25)の調子も上がってきている。中村晃(31)が守る一塁の壁も高い。扇の要には4年連続でゴールデン・グラブ賞の甲斐拓也(28)がいる。
昨季ブレークした日本シリーズMVPが守る場所を探さなければならないほど、ソフトバンクの選手層は厚いということだ。