ソフト上林が復活ノロシ弾 “ところてん方式”で松田に重圧
このままくすぶってはいられないとばかりに躍動した。
15日、ソフトバンクの上林(25)が紅白戦白組の「5番・中堅」で出場。二回、紅組先発の大竹の初球を右翼スタンドに運び、復活のノロシを上げた。
走攻守の三拍子揃った好打者として首脳陣の期待が高かった上林は、2017年に134試合で13本塁打、51打点、打率・260。翌18年は143試合に出場して22本塁打、62打点、打率・270と前年の成績を上回る活躍を見せた。
が、19年に右手薬指を骨折すると、ケガが癒えても調子は上がらず、ここ2年は打率2割を切るなど試練が続いていた。
球団スタッフが「上林が本格的に復調すれば」と、こう続ける。
「右翼は彼で決まりだろうね。右翼は昨季、栗原が17本塁打、73打点と頭角を現したけど、守備力は上林に到底及ばない。となれば、いよいよ栗原の三塁転向が現実味を帯びる。三塁の松田は今年5月で38歳。年齢に関係なく欠かせない選手だけど、将来を見据えたら、いつまでも松田頼りというわけにはいかない。今年、チームに復帰した小久保ヘッドコーチも『いい加減、松田の後釜をつくらなくては』と危機感を抱いているからね」