阪神ドラ1佐藤輝が快音連発 獅子身中の虫ゾロゾロに要注意

公開日: 更新日:

「打った瞬間、いったなという、いいホームランだった。ルーキーでオープン戦から打っていくっていうのが簡単なことじゃないというのは、オレ自身も経験してわかっている。その中で打った」

 矢野監督は褒めることしきりだった。10日の広島戦で本拠地初となるオープン戦2号本塁打を含む3安打と気を吐いた阪神の佐藤輝(近大)に関してだ。

 オープン戦はここまで5試合に出場して18打数7安打(・389)、2本塁打、4打点。矢野監督が言う「簡単じゃないこと」をアッサリやってのけている。試合後の本人は「もっとファンのみなさんの前で打てるように、必死に頑張っていきたいと思います」と、何かとやかましいファンを喜ばせるようなセリフもさらりと言ってのけた。開幕に向けて順調だが、しかし、不安がないわけではない。

「何しろ阪神は、ややこしい球団ですからね。打てば打つほど、注目されればされるほど、付き合いや人間関係が面倒くさくなります」と、さる放送関係者がこう続ける。

「二軍選手でもチヤホヤしてもらえるように、阪神の周囲にはタニマチが山ほどいる。このコロナ禍でさすがに派手に連れ回されるケースはないでしょうけど、例えばベテランに誘われれば断れないような雰囲気がこの球団にはある。それどころかフロントや親会社の幹部にもひいきの選手がいて、彼らのお気に入りになれば将来のコーチ、監督へとつながる出世コースに乗る。グラウンド外のことにも、あれこれ気を配らなければならないのです」

 いずれにせよ、プロなんだから結果さえ出せば文句ないだろうというスタンスでは生き残れないというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  2. 2

    星野監督1年目…周囲から浮いても関係ない「今岡は変わった」と思わせたくてアップから全力だった

  3. 3

    巨人捕手戦争の行方に異変あり…他球団スコアラー指摘「甲斐は絶対的な存在じゃない」「固定ならむしろラッキー」

  4. 4

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 5

    【新連載】星野監督は講演会でいきなり「おまえはクソ生意気らしいから野村さんと全然あかんかったんやろ!」

  1. 6

    今年のロッテは期待大!“自己チュー” 佐々木朗希が去って《ようやくチームがひとつに》の声

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    小笠原慎之助ナショナルズ入り!水面下で激化していた争奪戦の舞台裏…プロ野球でタイトル無縁でも大人気のワケ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明の機能不全は岡田監督の“旧時代的アドバイス”が元凶か…名球会会員は“前さばき”の悪循環を指摘

  5. 10

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  2. 2

    フジ・メディアHD経営刷新委に吉田真貴子氏の名前…"高級和牛ステーキ接待"で辞職→天下り疑惑の元総務官僚

  3. 3

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  4. 4

    26億円投入のお台場巨大噴水事業が「フジ日枝案件」と露見…小池都知事による激怒と錯乱と珍答弁

  5. 5

    (61)寅さんのおかげで子供4人を大学に入れることができた

  1. 6

    中居氏問題の根底にある「旧ジャニーズ」の大きすぎる存在…フジは“パイプ役”藤島ジュリー景子氏と関係断絶できるのか

  2. 7

    星野監督1年目…周囲から浮いても関係ない「今岡は変わった」と思わせたくてアップから全力だった

  3. 8

    石丸伸二陣営が会見で露呈したグダグダ…都知事選の公選法違反疑惑で事務局長が“新証言”、買収の疑い強まる

  4. 9

    今年のロッテは期待大!“自己チュー” 佐々木朗希が去って《ようやくチームがひとつに》の声

  5. 10

    【新連載】星野監督は講演会でいきなり「おまえはクソ生意気らしいから野村さんと全然あかんかったんやろ!」