著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

“阪神の怪物新人”佐藤輝明に見る金本監督時代の「超変革」

公開日: 更新日:

 阪神ドラフト1位ルーキー・佐藤輝明の評判が良い。あまりに良すぎて怖いくらいである。

 もともとソフトバンク・柳田級のスラッガーという触れ込みだったことに加え、キャンプ中の実戦でも噂以上の豪打を連発しているから、その株価は高まる一方だ。とにかくスイングがパワフル、打球が飛ぶ、体もでかい、そのくせ柔らかさもある。顔つきもいかついし、良い意味で鼻柱の強さも感じる。素人目から見ても、佐藤の怪物ぶりは際立っている。

 また、阪神出身以外のOBがこぞって佐藤を高く評価しているところにも信憑性を感じる。辛口で知られる権藤博氏が日刊スポーツ紙上で「何十年に1人の逸材」と絶賛し、他にも宮本慎也氏や和田一浩氏といった阪神に忖度する必要のない他球団出身の大物OBも口々に賛辞を連発している。今のところ佐藤に苦言を呈しているのは、某テレビ番組で「今の打撃フォームでは活躍は難しい」と評した張本勲氏くらいだが、まあ、張本さんはいいでしょう。

 もちろん、私は古くからの虎党だから、佐藤にはおおいに期待しているし、このところの株価急上昇にも気を良くしている。阪神の長年の課題であった生え抜きの和製大砲誕生について、これまで本連載で何度も何度も訴えてきたが、この佐藤には過去に類を見ないほど大砲浪漫のリアリティーを感じてならない。しかも、昨年28本塁打を放った大山悠輔もいるのだから2倍の楽しみだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波