北京冬季五輪は米中関係がカギを握る…再び「政争の具」に

公開日: 更新日:

「それだけは絶対に避けて欲しい」

 五輪競技の関係者がこう漏らしたのは、米中関係の悪化だ。

 現地時間18日から米アラスカ州アンカレジで両国の外交トップによる会談が始まった。顔を合わせての米中高官協議はバイデン政権発足以来初めてだが、冒頭から激しい非難の応酬が繰り広げられた。

 米国のブリンケン国務長官が新疆ウイグル自治区の人権侵害、台湾、香港問題、米国に対するサイバー攻撃などについて議論したいと言えば、中国の楊潔篪共産党政治局員は「内政干渉」と反論。両国の対立の深刻さを世界に示す形となった。

 中国当局によるウイグルでの人権弾圧については、欧米で強く非難されており、多くの人権団体が来年の北京五輪をボイコットするよう、各国に呼びかけている。

 米国は、大統領がトランプからバイデンに代わっても、強硬姿勢を崩さない。両国の関係はよくなるどころか、さらに悪くなりそうだ。

「だから怖いのです」と、冒頭の関係者が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大はヤンキースに未練タラタラ…「一途な200勝男」は復帰願望を周囲にこぼしていた

  2. 2

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 3

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…

  4. 4

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  5. 5

    高市早苗氏は頼みの党員・党友支持に急ブレーキで決戦シナリオ破綻…陣営が迫られる「地獄の選択」

  1. 6

    不世出のストライカー釜本邦茂さんが草葉の陰から鹿島18歳FWの「代表入り」をアドバイス

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”都議に「免許不携帯」疑惑 日刊ゲンダイの直撃にブチ切れ!【動画あり】

  3. 8

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  4. 9

    そうだ、風邪をひけばいいんだ!減量に行き詰まった末、裸同然で極寒の庭へ飛び出した

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇