試合が中止になって2日分の情報を整理 天理の達はプロ好み

公開日: 更新日:

■達は夏までにまだまだ伸びる

 計6試合、2日分の情報整理だと2、3時間で済む。オレが見た中で気になったひとりは、2日目の第1試合で161球を投げて完投した天理の193センチ右腕・達孝太だ。

 9回を投げて6安打1失点、10奪三振。球種が豊富だし、手先が器用で体が軟らかい。そこそこキレのある直球も投げていた。夏までにまだまだ伸びるだろう。

 まだ高校生。課題も幾つかある。下半身が安定しないから、リリースポイントがバラつく。3与四球も、コントロールはいまひとつだ。大きな体を扱うのは難しいから、そのせいかもしれない。

 ただ、まだ本調子ではない。去年見た時は、もっと落差が大きくて良いフォークを投げていた。

 現段階の評価は「素材型」だろう。磨けば光る可能性を秘めていて、プロが好むタイプ。順位はともかく、ドラフトの対象選手だ。これから試合を重ねるうちに、その可能性がどれほどなのか見極めていくことになる。

 161球を投げたせいか、球数制限が話題になっているが、こればかりは難しい問題だ。投げ過ぎて潰れた選手がいる一方、それが糧になって成功する選手もいる。人それぞれ体のつくりも強度も違うのだから。

【連載】覆面スカウトの甲子園日記

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方