瀬戸が3種目五輪内定で汚名返上 課せられる日本牽引の大役

公開日: 更新日:

 東京五輪代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権(東京アクアティクスセンター)は6日、男子200メートルバタフライ決勝を行い、2016年リオ五輪400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(26)が1分55秒20で2位。日本水連が定めた派遣標準記録(1分56秒25)をクリアし、個人メドレー2種目と合わせ計3種目での代表入りが内定した。

「このタイムで決まったのはラッキーだなと思う。夏に向けて強化して、もっといいタイムでメダルを取りたい」(瀬戸)

 瀬戸は不倫騒動で地に落ちた汚名を東京五輪でそそぐべく、2大会連続の表彰台を目指す。個人での結果にこだわるのは競泳代表陣の浮沈の鍵を握るからでもある。

 瀬戸は不倫が発覚した際には派手な交友関係など私生活の乱れっぷりがメディアを騒がせたが、それまではチームのまとめ役で、代表の中心選手だった。醜聞により主将の座は“剥奪”されたが、競技に取り組む姿勢は真摯だ。意外にも、若手の面倒見も良く、種目が異なる選手であっても男女問わず相談相手になり、親身にアドバイスしていたという。

「幼少の頃からライバルだった萩野(公介)が一時期、低迷してからは、女子の大橋(悠依)とともに代表を引っ張ってきた。今でも瀬戸を慕う若手も多い。さすがに東京五輪で主将に復帰するのは考えにくいが、五輪本番ではチームの精神的な支えになるのではないか」(競泳関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い