19歳山下美夢有がプロ初V 中嶋常幸の“一言アドバイス”実る

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 プロは男女問わず、得てしてドライバー飛距離を求めたがる。1ヤードでも遠くにボールを飛ばせば、次打に使う番手が短くなって、グリーン攻略のプランがやさしくなるからだ。

 ただ女子ツアーは最近、グリーン奥や右サイドなど女子プロが苦手とする位置にカップが切られるようになった。それはデータを見てもハッキリしている。若手プロが台頭して競争が激しくなり、センター狙いではスコアを伸ばせなくなった。もちろん積極的にピンを攻めて、グリーンを外した時はアプローチのデキがスコアを大きく左右することになる。

 山下は身長150センチと小柄だ。ドライバー飛距離は230.07ヤード(ランク53位)とツアーの平均。しかし、パーオンしないホールでパーかそれよりいいスコアを獲得した割合を示すリカバリー率は66.55%(同9位)とグリーン回りでは抜群の安定感を見せる。

 ボールを飛ばさなくても、試合に勝てることを山下は実証したわけだ。「アプローチに難あり」を見抜いた中嶋の手柄は大きい。

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