卓球・石川佳純 メダルへの鍵は「負けてもいい」の気持ち

公開日: 更新日:

石川佳純(女子卓球・28歳)

 卓球女子日本代表で、2000年生まれの伊藤美誠(20)、平野美宇(21)の精神的支柱になるのが、1993年生まれの石川佳純だ。

 06年から日本代表候補入りし、約15年にわたって卓球界の最前線で戦い続けてきた。東京五輪が3度目の大舞台となる。

 そんな石川を「驚異的な身体能力が武器」と評するのは、卓球コラムニストの伊藤条太氏だ。

「エースの伊藤は、普通の選手ならドライブで攻めるところで積極的にスマッシュを打つ。ラケットのラバーも特殊で、世界で彼女にしかない技もあって、非常にユニークな戦い方をします。近年はそのようなタイプの選手が多く活躍していますが、一方、石川は基本を行くオーソドックスな卓球スタイル。それなのにあれだけの功績を残している秘訣は、高い身体能力や、ラリーから試合を組み立てる力、判断力が優れているからでしょう」

 石川は今年1月に行われた全日本選手権のシングルス決勝で、伊藤を4対3のフルゲームの末に打ち破り優勝。5年ぶりの日本一を掴み、囁かれていた「限界説」を実力ではねのけた。優勝インタビューでは、「プレースタイルや年齢で、マイナスに考えてしまうこともあった」と振り返りつつも、「卓球を20年やってきて、東京五輪は私にとって最高の舞台。(五輪があると信じて)頑張り続けるしかない」と、今夏への思いをにじませた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲