筒香MLB失格の烙印 日本球界復帰の可能性は今期中ほぼゼロ

公開日: 更新日:

 この成績では仕方あるまい。

 12日、筒香嘉智(29)がレイズを戦力外となった。2年契約の2年目の今季は主に一塁手として26試合に出場、打率・167、0本塁打、5打点と低迷していた。

■マイナー暮らしは必至

 筒香は今後、ウエーバー公示(7日間)され、獲得を希望する球団がなければ、自由契約かマイナー契約になる。筒香が傘下の3Aでのプレーを望む場合、レイズはこれを受け入れる方針だ。

「チームは昨季のポストシーズンでワールドシリーズに出場するも、筒香はほとんど出番がなく、その時点でほぼ構想から外れていた。今季年俸は700万ドル(約7・6億円)と高い上に、米球界では日本時代から速い球への対応力に課題があり、米国での成功は難しいとの声が多かった。レイズが年俸を全額負担するなら獲得する球団はあるかもしれないが、今季の残り年俸を負担しなければいけないウエーバーでの移籍は厳しいでしょう」(放送関係者)

 自由契約になれば、日本の球団との交渉が可能となる。今季の年俸が保証されているため、日本球界は格安の条件で獲得することも可能だ。

 昨季はロッテが、マーリンズとの5年契約の最終年だったチェン(現阪神)を年俸3000万円で獲得した。

 今年2月にブルージェイズを事実上の戦力外となった山口俊(33=ジャイアンツ傘下3A)も、古巣の巨人が獲得するのでは、とのウワサが根強い。エースの菅野が右肘違和感で離脱。昨季9勝(6敗)を挙げた戸郷も不調が続き、先発不足に悩んでいる。巨人でなくとも、投手はどの球団も欲しいはずだ。

 筒香に関しても同様に、古巣DeNAへの復帰や、助っ人のテームズが故障離脱した巨人が獲得に乗り出す……という臆測が飛び交っている。果たしてその可能性はあるのか。

阿部二軍監督と接点も

 この日、DeNAの三原球団代表は球団を通じて、「筒香選手がどのような決断をするか分かりませんので、断定的なことは言えませんが、彼を送り出した際に『日本でプレーすることになったらベイスターズに戻ってきてほしい』と伝えており、その思いは今も変わっていません」とし、「もし筒香選手が日本球界でのプレーを選択することになれば、しっかりとコミュニケーションを取っていきたいと思います」とコメントしたが、横浜OBはこう指摘する。

「DeNAとすれば、ポスティングで送り出した立場。筒香が日本球界復帰を視野に入れれば、当然、調査をすることにはなる。しかし今のチームは、『ポスト筒香』として佐野が頭角を現し、左翼の不動のレギュラーになった。他に筒香が守れる三塁は宮崎、一塁にはソトがドッシリと構えている。守るところがないのが実情。今季途中の出戻り補強を行う可能性は、ほぼないとみています」

 では、巨人はどうか。

 左翼手として期待されていた新助っ人のテームズが一軍昇格した直後の試合で右アキレス腱を断裂し、今季は絶望的。攻撃陣では大黒柱の坂本も9日のヤクルト戦で右手親指を骨折するなど、故障禍に悩まされている。

「筒香は利用するトレーニング施設の関係などもあり、阿部二軍監督と接点があるそうです。交渉のパイプがないわけではないですが……」

 とは、巨人OB。

「オフならまだしも、今すぐということはないでしょう。ウィーラーが左翼で活躍している上に、三塁は岡本和、一塁にはスモークがいる。若手成長株の松原が試合に出られないような状況です。いくら補強に積極的な巨人といえども、このタイミングで筒香を取れば、チームのバランスもおかしくなります」

 こんな話もある。

侍ジャパンの4番を務めた実績はあるし、リーダーシップもある。ただ、チームの顔だったDeNA在籍時は、『お山の大将』として自分の思うがままにやってきた。チームを良くするためとはいえ、選手はもちろん、監督やフロントにもドンドン意見をしていた。DeNAや巨人以外の球団の中にも、扱いづらさを懸念する声もあります」

 とは、某球団のフロント関係者だ。

■セカンドチャンスに…

 筒香の性格上、そそくさと日本へ帰ってくる可能性は低いとの向きもある。球界OBがこう言う。

「コロナ禍で調整が難しかったとはいえ、メジャーで失格の烙印を押されたまま、日本へ帰ってこないのではないか。高校時代からメジャー挑戦を目標に掲げ、DeNA在籍時は単身でドミニカ共和国のウインターリーグで武者修行したり、現役選手では珍しく高校野球のあり方にモノ申したりするなど、チャレンジ精神が旺盛です。レイズへの入団を決めた際も、より高額のオファーを出した球団もある中で、守備位置など明確な起用法を提示したレイズを選んだ。カネは二の次という面もあると思います」

 筒香は今季、マイナーで冷飯を食い続けることになっても、セカンドチャンスに懸けることになるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る