やっと5勝目の朝乃山に大関の威厳なし ケガもないのにナゼ

公開日: 更新日:

 一度、「痛い目」を見ないとわからなそうだ。

 9日目に何とか5勝目(4敗)を挙げた大関朝乃山(27)。阿武咲に押し込まれながら、土俵際で逆転の小手投げという四苦八苦の相撲だった。

 大関は横綱に次ぐ地位。他の力士から一目置かれる存在のはずだが、「内容より目先の白星」といった朝乃山からは威厳も何も感じられない。8日目は21歳の新鋭、豊昇龍の内掛けで背中からずでんどうと土俵に落ちた。

 豊昇龍のみならず、徹底的に相手に差させないよう立ちまわったこの日の阿武咲のように、相手が大関だからといって萎縮する力士は、もはやどこにもいない。

「朝乃山は下位の力士からも『くみしやすし』と思われているフシがある。『ここはひとつ、大関の胸を借りて全力でぶつかっていこう』なんて誰も考えていない。『こいつになら勝てそうだ』と、むしろチャンスだと言わんばかりの相撲内容です。右四つになれないと慌てる癖が抜けきらないから、相手からすれば右の下手さえ防げばいい。立ち合いも遅い。土俵際のうまさで何とかカバーしているだけです」(ある親方)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾