カド番大関・正代お粗末な土俵際…試合に勝って勝負に負け

公開日: 更新日:

 11日、運を味方につけて2勝目を挙げたのが大関正代(29)だ。

 立ち合いから大栄翔のまわしを狙うも取らせてもらえず、突き押しに防戦一方。あっけなく土俵外……と思いきや、起死回生の突き落としだ。

【写真】この記事の関連写真を見る(09枚)

 ともに体勢が崩れており、後は土俵外に出るだけという状況。正代は徳俵に足が乗っており、大栄翔も一拍間を置いて足が徳俵に。両者左足一本で残った状態から、同時にジャンプしたのだ。

 行司軍配は正代に上がったものの、当然ながら物言い。協議の結果、「大栄翔の体が先に飛んだ」として行司軍配通り、カド番の正代が勝ちを拾った。

「どう見ても飛んだのは同時だけど、正代は大栄翔が先に飛ぶまで自分は我慢、と言わんばかりにこらえていた。そうした粘りが審判の協議に影響したのかもしれないが、内容は正代の完敗。この日はたまたま勝てたけど、こんな相撲ばかりでは大関の地位を維持するのも危うい」(ある親方)

 カド番でも大関らしい相撲を見せてもらいたいものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし