峰崎部屋と東関部屋が閉鎖 大相撲は部屋運営受難の時代に

公開日: 更新日:

 角界も吸収合併の潮流は避けられそうもない。

 1日付で閉鎖が決まった峰崎部屋と東関部屋。所属力士はそれぞれ芝田山部屋、八角部屋に移籍となり、大相撲は全42部屋となった。峰崎部屋は師匠(元前頭三杉磯)の定年によるもので、これは予定通り。東関部屋は1年限定で師匠を引き受けた親方(高見盛)の後継者が見つからなかったもので、いずれも不祥事や問題が原因ではない。

 しかし、相撲部屋の運営は年々苦しくなり、今後も閉鎖に伴う合併は起こり得るという。

「相撲部屋は俗に『力士が10人いて黒字』と言われている。立地条件、持ち家か賃貸物件かで違いはあるので、おおよその概算です。峰崎部屋は昨年引退した荒鷲以外の関取はついぞ出ず、所属力士も最終的に7人。それでも太いタニマチがついていたから運営に支障はなかった。1988年に部屋を新設した費用も、某大企業社長のポケットマネーです。ただ、今はサラリーマン社長が増え、太いタニマチも減っている。コロナ禍の影響もあって、相撲を支援している場合ではないのではないか」(ある親方)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか