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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

酒井宏樹「ロンドン4位は悔しい気持ちしか残っていない」

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 18年ロシアW杯での大活躍も、マルセイユでの蓄積が大きかった。フランスでネイマールやカバーニ(マンU)ら百戦錬磨のFW陣を止める術を体得していたからだ。

「欧州ではファウルでゲームを止めるのが1つの戦術。イタリアのユベントスとかは本当にそれがうまい。日本にいた頃はファウルで止めるというのは正義じゃないと思っていたけど、あれだけ能力の高い選手たちでもずる賢くやっている。それも含めて全部を上げていかないといけない」と17年11月の日本代表活動時に語ったが、その積み重ねがロシア16強の原動力になったのだ。

 東京五輪でも、鉄壁の守備を発揮してほしいと森保一監督も強く望んでいる。U-24日本代表は冨安健洋(ボローニャ)や板倉滉(フローニンゲン)らがひしめくCB陣はタレントが豊富だが、SBはやや手薄だった。

 酒井が入ることで左右両サイドは安泰。仮にフランスがエムバペをOA枠で起用してきたとしても、彼ならば封じ込める場面も出てくるだろう。

「ロンドンの4位は悔しい気持ちしか残っていない。今回は素晴らしい大会にしたい」と意気込む31歳のDFは、9年越しの大舞台でリベンジを果たせるか? 

 今度こそ大願成就を果たしてほしいものだ。

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