地方の大学生選手を見るときは先入観やウワサ話は排除しろ

公開日: 更新日:

 オレにとって、苦い思い出しかない。週明けの7日から、神宮と東京ドームで行われる大学選手権のことさ。

 10年以上前だから時効といえば時効だとも思うんだけど、地方の大学の右腕が神宮でとんでもないピッチングをした。140キロ超のストレートはキレがあり、バッタバッタと三振を奪った。ネット裏は一時、騒然としたくらいだ。

 マウンドで快投を続けるこの投手はしかし、いかにも線が細い。おまけに帽子を浅く斜めにかぶってるし、ベンチとの行き来もチンタラしてたんで、試合後、学校の野球部関係者をつかまえて詳しく聞いたんだ。その右腕の性格やら練習態度を。

 すると練習やトレーニングをほとんどやらないうえに、性格もチャランポランだという。

 これはもう、目からウロコ。後日、行われたスカウト会議で、その右腕の名前が指名リストのかなり上の方にあったんで言ったんだ。「あの細い体や帽子のかぶり方を見たでしょう。性格や練習態度に問題があるんです。プロの厳しい練習についてこれませんよ」ってね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾