ロッテ佐々木朗希 160km捨て“腹八分目”投球がプラスのワケ

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 16日の西武戦で一軍デビューする佐々木朗希(19)の最大の売りといえば、右腕から繰り出す剛速球。大船渡高(岩手)時代には163キロをマークしてスカウトの度肝を抜いたが、ここまで二軍戦での球速は150キロ台中盤だった。

 投げようと思えば160キロ超の速球を投げられるものの、佐々木の上半身はそこまでの球速に耐えられるほど鍛えられていない。したがって本人は肩肘に過剰な負荷がかからないよう、あえて6~8割程度の力の入れ具合で投げている。つまり160キロの剛速球は捨てざるを得ないのだが、これが本人にとってプラスに作用しているという指摘がある。

「制球ですよ」と、ロッテOBがこう続ける。

「佐々木は速球派の割にコントロールも悪くない。160キロを超す速球を投げていた高校時代も、ボールはそれほどとっ散らかってませんでしたから。けれども球速を150キロ台に抑えることで、これまで以上にコントロールが安定した。プロには8割の力で投げることすらできない投手がいる中で、球速を抑えて制球が安定したのは大きなプラス材料。打者を抑えるのに必ずしも160キロは必要ありませんから」

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