初の8強入り・神戸国際大付“二刀流”阪上翔也の評価…甲子園を去ったスカウトマンの関心事は?

公開日: 更新日:

 ドラフトが終われば終わったで、今度は新チームのチェックが不可欠だし、それと並行してドラフトで獲得した担当選手の面倒も見なくちゃいけない。プロでの心構えを説いたり、1月の入寮に備えた自主トレの指導はもちろん、キャンプにも同行する。そうこうしているうちに春のセンバツが始まる……。

■知り合いの同業は1年の半分、ホテル暮らし

 だったら、いつ、休むのかって? 球団によっては12月がオフのところもあれば、まとまった休暇が取りにくいところも中にはある。自宅から通える地域の担当ならまだしも、そうでない場合は悲惨だ。たとえば東京在住ながら関東の一部地域と東北の2カ所を担当している知り合いのスカウトなんて、1年の半分はホテル暮らしさ。

 基本的に土日、祝日は必ずと言っていいくらい試合があるし、空いた時間があれば自分が担当した選手の様子を見に、ファームに足を運んだりもする。丸1日を自由に使えるようなことはほとんどないよ。

 オレは自分の子供の大事なイベントにまったく顔を出せなかった。家族には寂しい思いをさせちまったと思っている。折からのコロナ禍でスカウトが立ち入れない現場が多くて家にいる時間が増えた分、余計、それが身に染みるね。 =つづく

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変