どうせCS圏外ならいっそ…ドラフト指名順をめぐる下位球団の複雑胸中

公開日: 更新日:

 実に、悩ましい。

 27日、プロ志望届の提出が締め切られた。今年のドラフト会議は10月11日。セ、パ両リーグの優勝争い真っ最中での開催だ。

 ドラフト会議は1位指名が終わると、ウエーバー方式になる。今年はセが先で、27日時点での順位であれば、2位指名はDeNA日本ハム広島西武……と続く。

 セの4位以下はすでにAクラス入りが絶望的でダンゴ状態。4位中日、5位広島、6位DeNAが1ゲーム差にひしめいている。パも5位西武と最下位の日本ハムは2ゲーム差しかない。

 この僅差がドラフトでは大きな差を生む。例えばセの最下位がDeNAだった場合、DeNAはいの一番で2位選手を指名できる。つまり1位クラスの選手を2人取れるようなものなのだ。

 ドラフト会議のウエーバーの順番は、会議前日の順位で決まるという。シーズンだけを考えれば、最終的には6位より5位、5位より4位がいいに決まっているが、ドラフトの10月11日以降、ペナントレースはまだ10試合弱残っていて、僅差なら挽回することも可能だ。すでにCS圏外の下位球団の関係者は、ドラフト前日までできるだけ低迷してくれることを密かに願っているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋