大谷翔平「勝ちたい」発言にメジャー騒然! エンゼルス前GMの代理人事務所入りでヤンキースが動く

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「ヒリヒリする9月を過ごしたかった」「このままでは勝てない」「球団の雰囲気は好きだけど、それ以上に勝ちたい」

 大谷翔平(27=エンゼルス)の発言が波紋を呼んでいる。

 日本時間27日のマリナーズ戦に先発、7回1失点に抑えながら白星は付かず、ベーブ・ルース以来103年ぶりとなる「2ケタ勝利、2ケタ本塁打」は持ち越し。前回20日のアスレチックス戦も8回2失点で勝てなかったからキレるのはもっともとはいえ、今年も含めて大谷が加入してから4年間のエンゼルスはいずれも負け越して地区4位。大谷の発言は投げても打ってもプレーオフが見えない現状に、堪忍袋の緒が切れたと受け取るべきだ。

■「エンゼルスは警告された」

 この大谷の移籍を示唆するかのような発言に米メディアもビビッドに反応。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」(電子版)は「エンゼルスは警告された 大谷は勝ちたいと明言した」、米スポーツメディアの「ジ・アスレチック」(同)は「影響力のある男たちは低迷したシーズンを受けてロースターの改善を要求した」との見出しを掲げた。

 しかし、米メディア以上に衝撃を受けたのがメジャーの30球団ではないか。大谷はいまや、全米が注目する二刀流のスーパースター。その大谷が、何よりも「勝ちたい」と現状への不満を口にしただけに、当のエンゼルスはもちろん、それ以外の29球団も騒然となるのは当然だ。

 このまま順調にいけば大谷は再来年、23年のシーズン中にFAを取得する。エンゼルスは何としても残そうとするだろうし、それ以外の球団も獲得に目の色を変えるのは火を見るより明らかだ。

エンゼルス前GMが代理人事務所入り

 そんな大谷の周辺でごく最近、気になる動きがあった。エンゼルスの前GMのビリー・エプラー(46)が今月13日、米代理人事務所の「WME」に入社したことが発表されたのだ。

 WMEは老舗のタレント事務所が母体で、チャプリン、マリリン・モンロー、エルビス・プレスリー、フランク・シナトラ、スティーブ・マックイーンらをマネジメント。スポーツ界にも進出して、野球部門を拡張するために大物代理人やエプラーを抜擢したという。

 エプラーは17年のオフ、大谷がポスティングシステムでエンゼルス入りした当時のGM。大谷の二刀流に最も理解を示していた人物で、過度の負担を避けるために日本ハム時代の起用法を踏襲。過去3年間、投打ともパッとしなかった大谷が二刀流を継続してきたのはエプラーの強力なバックアップがあればこそ。大谷がエンゼルスを選択したのもエプラーの存在が何より大きかった。

■営業面でのメリット

 そのエプラーが選手の進路に関して大きな影響力を持ち、メジャー球団との橋渡しをする代理人事務所に入ったのだ。

「どこよりも腰を浮かせたのはヤンキースでしょう」と、在米特派員のひとりがこう続ける。

「エプラーはエンゼルスのGMに就任する15年まで10年間、ヤンキースでスカウトやGM補佐を歴任。選手の能力を評価する独自の数式をもっているそうで、GM補佐時代はキャッシュマンGMの懐刀と言われた。特にヤンキースとの結び付きが強いですからね」

 ヤンキースには田中将大(32=楽天)が14~20年、それ以前はイチロー(47)が12~14年、松井秀喜(47)が03~09年に在籍した。日本のスター選手がピンストライプのユニホームを着てプレーしたことは戦力面に限らず、営業面でのメリットも大きかった。観客動員数や球場の広告収入に加えて、日本市場を開拓するうえでも十分にうまみがあった。

 二刀流という戦力としてはもちろん、いまの大谷の注目度からいったら、田中やイチローや松井の比ではない。

 ヤンキースは17年のオフ、大谷獲得に動いてソデにされた。なにしろメジャーでも本格的な二刀流選手は皆無。大谷は辛抱強く二刀流で使い続けてもらえることを優先して、ファンやメディアがシビアで、すぐに結果を求められる東海岸の大都市常勝球団を嫌ったのだろう。2次選考の面接にすら進めなかったヤンキースのキャッシュマンGMは「我々がビッグマーケットをもっていて、東部にあることは変えられない」とコメントした。が、あれから4年がたち、二刀流は完全本格化。投打とも自信を持ったろうし、個人成績だけじゃ満足できず、チームの勝利も欲するようになった。

 ヤンキースは昨年まで4年連続でプレーオフに進出。今年も地区優勝はムリでも、ワイルドカードでの進出が濃厚だ。何より毎年、勝つことを求められる常勝球団だけに、勝利に飢えている大谷にとっては魅力あるチームに違いない。

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