代走の切り札・植田海 高校の恩師は「最初のノック1球でレギュラー決定」

公開日: 更新日:

「入部して3週間ほどは練習に参加させず、『座って見とけ』と、ひたすら見学させていました。部の雰囲気を覚えてもらう目的もありますが、どんな子なのか分かりませんでしたからね。すると、何時間過ぎても、何日経っても、背筋をキチーッと伸ばした姿勢を崩さない。目はしっかり球の行方を追いかけているんです。この子はちゃんとしているなと分かり、いざ練習に参加させた時です。最初のノック1球で、レギュラーにすることを決めました。打球に向かうダッシュ力に圧倒され、こんなにスゴイ選手だったのかと驚きました」

■「モテるのに一切自慢せず」

 脚力は学校内で群を抜いていた。近江高は陸上部の強豪としても知られるが、体育祭のクラブ対抗リレーでは陸上部に大差を付けて野球部が優勝を飾ったという。そこでアンカーを走ったのが植田だった。3年時に担任だった体育教員の生駒有史さんが言う。

「走りっぷりは別格でした。かといって目立とうとするタイプではなく、真面目で努力家です。モテていたか? 硬派なのでそれは……。武田部長の方がよく知っているはずですよ(笑い)」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘