マリナーズ菊池雄星のFAには仰天…今後が心配になった根拠

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■代理人ボラスは妥協しない

 危惧するのは菊池の代理人の存在だ。

 スコット・ボラスはやり手代理人として定評がある。これまで数多くの大型契約を勝ち取ってきた一方で、決して妥協はしない。

 2018年オフ、FAになったカイクル(33=現ホワイトソックス)がいい例だ。

 カイクルは15年に20勝をマークしてサイ・ヤング賞を獲得。菊池と同じ左腕としてアストロズからFA市場へ。当初「5年1億ドル(約114億円)」にこだわっていたものの、あまりの大型契約に腰を引く球団が続出。ブレーブスとの契約がまとまったのは結局、翌年の6月7日だった。

 契約内容は「1年約14億8000万円」。菊池が拒否した来季年俸と同額で、当初こだわっていた「5年1億ドル(年平均約23億円)」をはるかに下回るものだった。つまりは代理人が好条件を引き出そうとする、ハッキリと言えば欲をかき過ぎるあまり、カイクルは開幕を過ぎてもプレーすることができなかったのだ。

 菊池のFAに驚くと同時に、今後が心配になったゆえんだ。

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