新庄ビッグボスが日ハム新人に珍アドバイス「コーチの言うこと聞くな」に込めた真の狙い

公開日: 更新日:

 そう言ってエールを送ると、「あとは……」とこんなアドバイスも。

「コーチの言うことを聞かないでほしいんですよね、1年目は。だって、彼たちの実力でプロ野球に入ってきている。まずは自分のパフォーマンスを思いっ切り出してほしい。自分たちでレギュラーをもぎとってほしい」

■高卒選手は“おもちゃ”にされやすい

 権藤氏の「耳かき」に通じる方針だが、そうはいっても、プロ野球界には教えたがりのコーチが少なくない。手取り足取りすることがコーチの仕事。それがまた、球団へのアピールにつながると思っている指導者がいるから厄介だ。

 特に、高卒選手が“おもちゃ”にされるケースが多く、権藤氏も「即戦力はコーチからイジくられることは、そうない。これが、高卒ルーキーだと様相がだいぶ違ってくる。当然のことながら未完成。プロの目には、ここが欠点、あそこも問題、とマイナス面が多く見えてくる。相手は18歳で、コーチからすれば言いやすく、ハイハイと素直に聞いてくれるものだから、余計にしなくてもいいアドバイスまでしてしまう。あれもこれも、言われたことはやらなければ、と取り入れて、自分のリズムを見失い、混乱し、本来の姿を取り戻せなくなる選手を私は何人も見てきた」と言っている。

 育成契約を含めた日ハムの新人は13人で、そのうち8人が高校生。新庄監督からの「耳かき」のプレゼントが必要かもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  3. 3

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  4. 4

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  5. 5

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  1. 6

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  2. 7

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  3. 8

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 9

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  5. 10

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩