北京五輪で怖いのはコロナより中国のサイバー攻撃 オランダは選手団に端末持ち込みNGと注意喚起

公開日: 更新日:

「新疆ウイグル自治区での人権弾圧が問題となった今回、中国も五輪期間中に大胆な行動には出られないでしょう。スパイ行為などで得られる情報とそれが露見したときのリスクを天秤にかければ、明らかにリスクが大きい。ただ、台湾に対しては容赦なく盗聴やスパイ行為を続けるでしょう。これも08年の北京五輪での話ですが、台湾の要人が宿泊するホテルの部屋に、頼んでいないルームサービスが来るなど、かなり露骨な攻撃をしてきたといいます。台湾側は部屋のテレビのボリュームを大きくして会話をかき消したり、証拠を残さないよう全て口頭でやりとりするなど徹底して対策した」(前出の近藤氏)

 各国選手団が使用する携帯電話やパソコンといった電子機器も監視の対象になることを警戒し、オランダのオリンピック委員会は選手団に対して、個人所有の端末を中国国内に持ち込まないよう注意喚起した。

「中国は冬のスポーツが弱い。オランダはスピードスケート大国で、小平奈緒選手もオランダ留学で強くなった。オランダが『中国は技術や情報を盗むんじゃないか』と、警戒するのは理解できます」(前出の近藤氏)

 それだけ中国は信用されていない、ということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議