高木美帆スピードスケート女子1500m「逆境」はね返す五輪2大会連続の銀

公開日: 更新日:

 悲願の金とはいかなかったが、得意の舞台で実力を発揮した。

 7日、高木美帆(27)が1500メートルで2大会連続となる銀メダルを獲得した。最終組に出場した高木は最初の300メートルを25秒10で通過。2大会連続の金メダルを獲得したブスト(35=オランダ)を上回ったが、徐々にペースが落ち、0秒44及ばなかった。

【写真】この記事の関連写真を見る(09枚)

 前回の平昌大会と同様、ブストに敗れ、「悔しい。その思いだけ。今回はメダルが取れたということよりも、金メダルを逃したという悔しさが強い。ブスト選手が強かったです」と唇を噛んだが、5日の3000メートル6位から一矢報いた。2010年バンクーバー五輪男子1500メートル代表の土井槙悟氏が解説する。

「700メートル通過時のラップが28秒台。ブスト選手が27秒台だっただけに、300メートルから700メートルでもう少し攻めて欲しかったというのはあります。最後の100メートルは氷が重たいことで疲労がたまりやすいのか、バランスを崩すなど今までにないような足の運びでしたが、700メートル以降は素晴らしい滑りでした。今回は大舞台に強いブスト選手が一枚上手だった。高木は1分53秒台で滑りましたし、自分の力を出し切ったと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  2. 2

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  3. 3

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  4. 4

    高市早苗氏は総裁選“決選投票”にも残らない? 完全裏目の「鹿スピーチ」でまさかの大失速

  5. 5

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  1. 6

    「時代に挑んだ男」加納典明(46)“吉永小百合論”、「偏見に満ちているかもしれない。でも、それでいい」

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 8

    「サナエノミクス」が苦しい家計に追い打ち! 物価高ガン無視で“利上げ牽制→インフレ加速”のトンチンカン

  4. 9

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  5. 10

    新庄監督の去就は“白紙”と強調…日本ハム井川伸久オーナー意味深発言の真意