ロッテ佐々木朗希の威嚇騒動は氷山の一角…「審判との事件簿」を3人の球界OBが明かす

公開日: 更新日:

 ヤクルト楽天で活躍した飯田哲也氏が言う。

「私も自信満々に見送った球をストライクと判定されて、審判の方を振り向いたことは何度もある。その場合、審判は2つのケースに分かれますね。1つは『すまん、悪かった』という表情で、次からはちゃんと訂正してくれる審判。“行ってこい”のケースもありました。もう1つは意地になるのか、それまで以上にストライクを取ってしまう審判です」

 審判も人間だ。選手に不満を露骨に出されたら面白くはないだろう。だからといって、なにも高圧的な態度を示す必要はない。今回の佐々木朗希の騒動を巡っては「パワハラだ!」という声さえある。

■「人間関係を作っておくことが大事」

 一方、審判とうまく付き合うケースもある。ロッテ、インディアンズで活躍した小林雅英氏(現エイジェック野球部総合投手コーチ)は「僕は審判とは仲良くするように心がけていました」と言う。

「挨拶や試合前の軽い雑談もそうだし、キャンプのブルペンに審判が来た時も、『今のボールですか?』など気さくに声をかけた。審判ごとのストライクゾーンの確認作業でもありましたが、日頃からコミュニケーションを取って人間関係を作っておくことが大事。それなりに関係がある審判ならば、微妙な判定をされて『えー?』という表情が出なくなるし、仮に顔に出ても審判は流してくれる。中には僕が登板する際、わざわざピッチャープレートを掃きに来て『今日頑張れよ』と声をかけてくれた審判もいた。審判を敵に回していいことはありませんからね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性