プーチン大統領の“薬物疑惑”ワリエワ擁護に冷たい目…スポーツ界「ロシア排除」は加速する

公開日: 更新日:

 まともに聞くことはできない。

 ロシアのプーチン大統領は26日、モスクワで行われた北京五輪メダリストの表彰式で、ドーピング疑惑に揺れたフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(16)について「フィギュアを真の芸術レベルまで高めた」と称賛し、「彼女の演技は禁止薬物の力を借りたものではない」と擁護した。ワリエワは個人戦4位も、団体戦暫定1位の成績で出席したのだが、勲章を授与したプーチンは、スポーツ界の「目」がわかっているのだろうか。

 ロシアにおける国家ぐるみのドーピング問題が発覚したのは2014年。禁止薬物を使用した選手の検体すり替えや検査データの改ざんなどが頻繁に行われていた事実に世界は唖然とした。

 世界反ドーピング機関は22年12月まで、ロシア選手の主要国際大会の参加を禁止した。今はドーピングに無縁の者のみ、ロシア五輪委員会(ROC)などの個人選手としての出場が認められている。ところが、制裁を受けている最中も、フィギュアのワリエワだけでなく、東京五輪でも男子トライアスロン選手がドーピング違反で失格になった。スポーツライターの津田俊樹氏(国士舘大学非常勤講師)が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」