著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

佐々木朗希の完全試合が注目された裏側 MLBは「20歳でデビュー」が最高の勲章

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 その一方で「20歳デビュー組」の投手には、悪い見本のような者もいる。その代表格が元メッツの豪腕エース、ドワイト・グッデンだ。グッデンは早熟の天才で1984年に19歳でメジャーデビューしていきなり17勝し、新人王に。翌85年には24勝して20歳でサイ・ヤング賞に輝いた。しかし、その後はコカインとアルコールに溺れ、暴力沙汰を起こして度々警察に逮捕された。

 最初に留置場にぶち込まれたのはメジャー3年目の86年12月のことで、この時は同じ家で暮らしていた甥のゲーリー・シェフィールドも一緒に逮捕されてニュースになった。シェフィールドは20歳でメジャーデビューした天才打者だが、伯父グッデンの悪影響でコカイン仲間になっていたのだ。現役中、グッデンは優秀な弁護士のおかげで実刑だけは逃れたが、現役引退後の2006年、ついに実刑を食らい7カ月間服役した。

 もう一人の悪い見本はフランシスコ・ロドリゲスだ。彼は20歳のときエンゼルスでメジャーデビュー後、セーブ王に3度輝き、08年にはシーズンのメジャー記録となる62セーブをマークした。しかし、09年にメッツに移籍してから感情のコントロールができなくなり、10年8月に内縁の妻の父親をボコボコにして逮捕され、球場から手錠をかけられた姿で連行された。その後、この義父への暴力行為で右手親指の腱を断裂していることが明らかになりファンを呆れさせた。

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