サウジ発のLIVに懸けるミケルソンの懐事情 超高額ツアー「前金39億円」に飛びついた

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 ただPGAツアーは「LIVゴルフ招待」に参加したプロのツアーメンバー資格を停止という厳しい対応を取ることをすでに表明している。D・ジョンソンやL・ウェストウッドらは今後、PGAツアーに出場できなくなるとみられる。

 ノーマンは、「出場選手を守る」と言い、PGAツアーとの裁判も辞さない構えだが、ミケルソンは人気プロだけに流出を阻止したかったPGAツアーにとっては大きな痛手といえる。

 なぜミケルソンはPGAツアーを見限り、新ツアー参加を決めたのか。

 米スポーツメディア「スポーティコ」によれば、ミケルソンの年間収入は3710万ドル(約48億円)。プロスポーツ選手でのランクは、昨年の33位から44位に転落した。しかもその年収には、今年1月までのスポンサー契約料や、PGAツアーが新たにスタートさせた「プレーヤー・インパクトプログラム」2位賞金600万ドルも含まれており、来年はさらに収入が減るのは確実だ。

 そこで「LIVゴルフ招待」のマネーに飛びついたともいえる。試合は出場選手48人だけと少なく、予選落ちがなく勝てば5億円になる。ギャンブル好きのミケルソンは「4000万ドル(約52億円)も損している」ともウワサされており、すでにプライべートジェットを手放し、フロリダにある高級住宅地ジュピターに建てた豪邸の借金も残っている。

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