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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみ正念場…辣腕コーチとの契約終了は「愛想を尽かされた」ということ

公開日: 更新日:

 盛り上がりに欠く女子テニスに追い打ちをかけるニュースが流れた。

 セリーナ・ウィリアムズが今月末に始まる全米後の引退を示唆した。4大大会通算23勝、女王の座を319週も維持したカリスマは9月に41歳。時間の問題だったとはいえ、後継者がいない。現役では大坂なおみがメジャー優勝4回で最高なのだが……。

 大坂は先週のサンノゼの2回戦で若手のガウフに完敗、今週のトロント初戦で苦手カネピに第1セットを競り負けると途中棄権。腰痛とのことだが、問題は深そうだ。

 ウィム・フィセッテ・コーチとの契約終了を発表したのは先月22日だった。フィセッテは、同じベルギーのキム・クライステルスから始まり、ハレプ、アザレンカ、クビトバ、ケルバーらを、4大大会で延べ8度優勝させた辣腕コーチだ。大坂と3年前にチームを組み、2度目の全米、全豪のタイトルをもたらした。大坂はこう説明している。

「フィセッテは、私をウィンブルドンに出場させたかった。考え方が分かれたので、違う力を借りることにした」

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