甲子園「二刀流」選手をスカウトはどう見る? 投打とも実力アリか、単に「エースで4番」か

公開日: 更新日:

田中晴也(日本文理/新潟)

 8日の海星(長崎)戦で散った日本文理(新潟)のエース・田中晴也(185センチ、82キロ、右投げ左打ち)も投打で注目され、今秋のドラフト候補といわれている。

「私は打者で評価します」と言うのは前出のパ球団のスカウトだ。

「体が大きく、150キロのストレートを投げる馬力もある。一見すると素材のいい本格右腕のように思えますが、制球や変化球、フォームにこれといったズバ抜けた点は見つからなかった。ブルペンでは力強い球を投げていたけど、本番で力を発揮できないのも気になるところ。ただ、素材としては良いだけに、打者としてなら化けるかも。ドラフト5位くらいまでに取る球団があるかもしれません」

 別のパ球団スカウトはむしろ投手として評価する。

「打ち方はいいけど、スイングの鋭さが物足りない。足も速くないし、打者としては厳しいかもしれません。むしろ、投手の方に伸びしろを感じる。素材がいいから、いま以上に速い球を投げるようになるでしょう。投手としてドラフト3位くらいで取る球団もあるはずです」

 中日根尾昂(22)は大阪桐蔭時代、二刀流でチームの甲子園春夏連覇に貢献。2018年ドラフトでは4球団が1位で競合したが、野手としてはプロの壁にぶつかり、今季途中から投手に転向した。二刀流は適性の見極めと本人の選択が重要だが。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学