日本ハムがスカウト会議 新庄監督「即戦力」発言で「ドラフトと育成」方針は覆されるのか

公開日: 更新日:

 8月に入ってから、しきりに「即戦力」にこだわった発言を繰り返しているのが、日本ハム新庄剛志監督(50)だ。

 オフのFA補強はもちろん、ドラフトに関しても「即戦力を取りたいですね。ピッチャーも野手もすべて」と発言している。

 そんな中、日本ハムは26日に札幌市内でスカウト会議を開き、102人の選手をリストアップ。甲子園で3本塁打した浅野翔吾(高松商)ら計12人を1位候補にしたという。

 球団はこれまで「ドラフトと育成」を基本方針としたチーム作りをしてきた。ドラフトでは主に高校生を獲得、彼らを育てて一定の戦力を維持してきた。新庄監督はしかし、「即戦力」にこだわっている。ビッグボスの要望で、ドラフト戦略は覆されるのか。球団OBが言う。

「もともとチームの編成はフロント主導です。栗山英樹前監督はスカウト会議に参加していましたが、それは例外。新庄監督はすべてフロントに任せているようで、今回のスカウト会議も出なかったそうです。今回の会議は、各スカウトがピックアップした選手の情報共有にとどまったようで、具体的な方向性は未定です。今年は高校生が不作だけに、指名は大学・社会人に偏るかもしれませんが、基本的に日本ハムの『ドラフトと育成』という2本柱が新庄監督の発言によって覆ることはあり得ないでしょう」

 だれが監督であろうと、あくまでもフロント主導のチーム作りを貫くというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」