ソフトバンク来季“四軍”設立の狙い お手本はマイナー4球団を抱える米メジャー

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 ソフトバンクが「来季以降をメドに四軍を設立する」という。

 もっか三軍を抱えているのは先駆者のソフトバンクを筆頭に、巨人広島の3球団のみ。広島の場合は負傷者のリハビリや練習がメインで、対外試合は行っていない。実質的に三軍が稼働しているのは2球団のみだ。

 そんな状況下で四軍を作る狙いは何か。

 ソフトバンクの球団OBは「チームの拡大構想があるのは事実です」と、こう続ける。

「“四軍”という名称になるのかはわかりませんが……。わかりやすくイメージすると『三軍をA班、B班に分けて2つのチームを作る』という構想を球団は抱いています。なぜ、そこまで選手を集める必要があるかといえば、選手のレベルアップのためです」

 ソフトバンクの三軍は今季96試合を行い、10月にはあと3試合が予定されている。主な対戦相手は独立リーグや社会人、大学のチーム。他球団の二軍や巨人の三軍とも試合をした。

「しかし、それでは不十分なんです。試合数ではなく、問題は相手のレベル。例えば卒業したばかりの高校生では、独立リーグの選手には到底歯が立たない。でも、それなりに成長すると今度は独立リーグ相手では物足りなくなる。大学生や社会人となれば、なおさらです。かといって、二軍には二軍の試合があるので多くは対戦できない。実戦をこなさなければ成長しないが、相手が強すぎたり弱すぎたりしても意味がない。丁度いいレベルの相手を探すのが大変なんです。そこで、三軍の拡大です。チーム内で紅白戦やA班B班の入れ替え戦を行うなど、切磋琢磨する場を作る。それがソフトバンクの狙いです」(前出のOB)

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