著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

「賞味期限切れ直前の選手はいませんか?」エコが自慢“ハラタツ産業”で太る多摩川のアユ

公開日: 更新日:

 まだ使えそうだけど壊れる直前でもかまいません。

 日頃の素行、不倫、傲慢、犯罪歴の有無は問いません。無料でお引き取りいたします」

 ハラタツ産業にゃ、かき集めてきた中古品を使用済み選手と再生可能選手に分別するための巨大な倉庫が多摩にあるらしい。すぐに分別されるんじゃなくて、いったん檻に入れて生かして様子を見るんだってよ。

■くわばらくわばら

 ブロイラーのようだが、違う。たべものを目の前にぶら下げて、自分で奪い取る気力と体力のあるやつだけが、ベルトコンベヤーに乗せられて、二軍キャンプに入る。あまり食費のかからなそうな若いのは別のコンベヤーで三軍に入れられる。どこにも引っ掛からなかったのは、廃棄処分で、どうやら、多摩川に流されるンダト。

 だから、昔はヘドロ川だったのが、最近、水質改善で戻ってくるようになったアユが、やたら太ってあぶらの乗りがいいらしい。あれはハラタツ産業の廃棄物のせいだって。

 おお、くわばらくわばら……。

 ハラタツ産業はエコ産業とは名ばかり、中身はどうやら、エゴ産業らしい。いやはや、怨敵退散、怨敵退散!

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