エース菅野は“生涯巨人”へまっしぐら…3年連続「メジャー断念」の舞台裏

公開日: 更新日:

 巨人のエースが今年も残留を決めた。

 海外FA権を持つ菅野智之(33)が8日、「来季もジャイアンツの一員としてセ・リーグ優勝、日本一を勝ち取ることしか考えていません」と球団を通じてコメントしたのだ。今季はシーズン最終登板で2年ぶりの2ケタ勝利(10勝7敗)を挙げたものの、前半戦は不調にあえいだ。当然、原監督も「15勝、16勝という期待をしているから」と苦言を呈す結果に終わった。

 14勝2敗の好成績を残した20年オフ、球団にポスティングを認められ、メジャーリーグ移籍を目指した。しかし、「100%自分の中で納得できるものがなかった」と断念。6勝7敗に終わった昨オフも「代理人を代えてメジャー球団のフロントに『菅野に興味があるか、あるとすればどの程度の評価なのか』と探りを入れていた」(米国在住のメジャー関係者)と動いたものの、結局残留。それでも契約更改交渉後には、今後のメジャー挑戦について「諦めたわけじゃないけど、頭にちらつかせながらやるのはしんどい。目先の一球を大事にして、その結果どうなるか。いったん封印して集中していく」と含みを持たせていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」