脅迫に嫌がらせ…イランは“政府の圧力”にも屈しW杯6大会連続グループリーグ敗退

公開日: 更新日:

 アジアの強豪が、あと一歩で決勝トーナメント進出を阻まれた。

 日本時間30日の米国戦は1点ビハインドで前半を折り返し。後半、DFを1人増やした相手にエースFWタレミらが怒涛の反撃を見せるが、ゴールマウスを割れなかった。アディショナルタイムには、ゴール前の混戦で相手DFに覆い被さられたが、ノーファウル。必死のアピールも聞き入れられず、試合終了を告げるホイッスルが響いた。「引き分けで決勝トーナメント進出」の有利な状況ながら、1点が重くのしかかり、出場6大会連続のグループリーグ敗退である。

 3大会連続で指揮を執るケイロス監督のもと、堅守速攻を武器に16強入りを目指したが、今大会は周囲の雑音に何かと悩まされた。イングランドとのグループリーグ初戦では、イラン国内で社会問題化している「反スカーフデモ」への連帯を示し、試合前の国歌斉唱を拒否。同国政府が国際大会での代表にあるまじき行為と問題視した。選手は何らかの圧力を受けたのだろう。25日のウェールズ戦では、国歌を口ずさむ選手が少なくなかった。

 政府による圧力は選手の家族にまで及んだ。米CNNテレビによれば、政府直属機関である革命防衛隊が家族に対し、刑務所行きや拷問も辞さないと脅しをかけたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状