37歳モドリッチが象徴するクロアチア「不屈」の国民性 粘り強さが同国サッカーの伝統に

公開日: 更新日:

 それにしても、クロアチアのしぶとさは特筆すべきものがある。

 決勝トーナメント(T)初戦の日本戦に続き、延長・PK戦の末にブラジルを下した。グループリーグからほとんどスタメンは変わらず、スタミナが消耗しているはずなのに、粘り強く走って守って、優勝候補の本命にも土をつけた。PK戦勝利の立役者は日本戦の3本と合わせて4本のシュートをセーブし、1大会でのPKストップのタイ記録をつくったGKリバコビッチにほかならないが、六川亨氏はこう言う。

「準優勝した前回ロシア大会も決勝T1回戦から準決勝まで3試合連続で延長戦を戦い、そのうち2試合をPK戦でものにしている。決して派手さはありませんが、攻守に穴がなく、どんなに消耗しても崩れない。欧州では『負けないチーム』との評価が定着している。まさにその通りの戦いぶりです。旧ユーゴスラビアのサッカーは『東欧のブラジル』と称されるものの、ブラジルになぞらえるテクニックや創造性はセルビアがたけていて、クロアチアはどちらかといえばフィジカルの強さ、しぶとさに特色を持った国です。ダリッチ監督は『最後まで粘り強く戦う国民性』と話していますが、心身のスタミナに裏付けされたしぶとさ、粘り強さはクロアチアサッカーの伝統になったと言っていいと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  4. 4

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"

  5. 5

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  1. 6

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  2. 7

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の不倫スキャンダルをスルーするテレビ局の身勝手…ジャニーズの時の反省は?