ヤクルト村上に「3年18億円」ポン! 3年後ポスティングまで確約した球団のソロバン勘定

公開日: 更新日:

「3年15億円でも破格だというのに……」

 9日、ヤクルト村上宗隆(22)が契約更改。3年18億円の超大型契約を結んだことに、球界が騒然となった。

 今季史上最年少で三冠王を獲得、日本人最多の56本塁打をマークした。今季の年俸は2.2億円プラス出来高。球団周辺では「5億円を超えたら万々歳」と言われていたが、プロ6年目での6億円到達はプロ野球史上最速。22歳にして2025年までの3年契約を勝ち取っただけでなく、「3年後のポスティングを認めてくださる契約になりました」(村上)と、かねての夢であるメジャー挑戦の確約まで取り付けたのだから、異例も異例である。

「球団は業績が好調な本社のバックアップも取り付けたと聞いています」

 とは、メディア関係者。

「日米間には『25歳ルール』が横たわるため、村上がMLB球団とメジャー契約を結べるのは25歳になる3年後の25年オフ。そのタイミングでポスティングを申請すれば、巨額の譲渡金が手に入る可能性が高い。このオフ、オリックス吉田正尚(29)が5年9000万ドル(約123億円)でレッドソックス入りし、球団への譲渡金は約22億円に上る。仮に村上が3年後に5年総額1億ドル(約137億円)の契約を結べば、ヤクルトに入る譲渡金は約23億円。為替レートにもよりますが、村上に18億円払ってもお釣りどころか、儲けが出る。そもそもチケットやグッズの売り上げに対する村上の貢献度は絶大。故障のリスクもありますが、村上はもともとタフなうえ、個人トレーナーもついている。体のケアには人一倍、気を使っています。むしろ、単年契約なら年俸は青天井になりかねない。村上が向こう3年間で球団にもたらすだろう利益を鑑みれば決して高くありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  1. 6

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  2. 7

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  3. 8

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    《門田博光の巻》「打撃の求道者」は練習方法もケタ外れだった…僕が地獄を見た“10分”の要求

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁