ロッテは“鷹狩り”が今季のモチベーション! 守護神オスナの移籍めぐり怒り心頭のワケ

公開日: 更新日:

「みなさんには、今年の優勝を約束したい」

 30日のソフトバンク入団会見で、力強くこう宣言したのがロベルト・オスナ(27=前ロッテ)だ。

 アストロズ時代の2019年はア・リーグ最多の38セーブ。昨季は6月の途中入団ながら抑えを任され、4勝1敗10セーブ、防御率0.91と活躍した。

 ソフトバンクでも守護神として期待されているものの、憤まんやるかたないのがロッテだろう。

 当初は残留濃厚と言われながらも、単年500万ドル(約6億5000万円)でソフトバンクと契約。ロッテ時代は年俸9000万円だったから、年俸は実に7倍以上に跳ね上がった。

 ほとんどの助っ人はカネ優先。ソフトバンクの資金がロッテのそれを上回っただけの話とも言えるが、あるロッテOBは「ない袖は触れないので、そこは仕方ない」と言いつつ、こう続ける。

「問題はソフトバンクが昨年11月30日に行ったスポンサーパーティーです。この時、ソフトバンクは近藤、ガンケル、オスナらしきシルエットを写し、大型補強を予告した。近藤はFA宣言後だし、ガンケルはすでに阪神を退団していたのでまだいい。しかし、オスナについては当時はまだロッテの保有選手。オスナ抜きの保留者名簿が公表されたのはパーティーの数日後です。つまり、『筋が違う』というわけです。そんな経緯もあって、ロッテはソフトバンクに怒り心頭のようです」

 かつてロッテはソフトバンクを怯えさせた。19年の対戦成績はロッテの17勝8敗。20年も同12勝11敗1分けと勝ち越している。

 ここ2年はソフトバンクに負け越しているものの、怒りのパワーで再びカモメがタカを狩る日は来るか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  3. 3

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  4. 4

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  5. 5

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  1. 6

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  2. 7

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  3. 8

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  4. 9

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理