“若手ナンバーワン”金峰山晴樹は朝青龍も認める「カザフスタンの怪物」

公開日: 更新日:

25歳・木瀬部屋・前頭14枚目

 潜在能力は「若手ナンバーワン」ともっぱらだ。

 世界最大の内陸国、中央アジアに位置するカザフスタン出身。母国では柔道に励んでいたが、たまたま現地を視察していた元横綱朝青龍の目に留まり、「相撲をやるべきだ」と勧誘され、目黒日大高に編入。その後は日大に進学し、相撲歴は浅いながらも3年次の全日本選手権では準Vとなった。

 2021年に日大と縁の深い木瀬部屋に三段目付け出しで入門。三段目と幕下を5場所で通過しカザフスタン出身力士として初の関取となった。同郷の先輩力士には風冨山(14年に引退)がいるが、こちらは幕下止まり。十両も3場所で通過し今場所新入幕である。

 もっとも、角界では「1場所か2場所、入幕が遅かった」といわれている。幕下と十両で1場所ずつ、もたついたのが原因だ。

■正攻法が持ち味

「所要9場所の新入幕は十分早いが、それだけ期待されている力士ですからね。基本は突き押しで、突っ張りは一発一発が重い。先場所は元大関の朝乃山に突き落としで敗れたものの、パワーで圧倒。真正面からの突き押しで、朝乃山を土俵際に追い詰めていましたからね。それでいて、四つ相撲にも対応できる。組んで引き付けてからの寄りも武器のひとつです。大卒力士にありがちな変化や引き技はあまり使わず、正攻法が持ち味です」(角界関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 格闘技のアクセスランキング

  1. 1

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  2. 2

    元横綱白鵬 1億円“退職パーティー”の実態…超高級ホテルに太客大集結、札束乱舞のボロ儲け

  3. 3

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  4. 4

    元横綱・白鵬の凄まじい嫌われっぷり…理事長どころか理事すら絶望的の自業自得

  5. 5

    元横綱白鵬に求められるこれまで以上の「自重」と「品行方正」…カネ集めのために面従腹背の日々へ

  1. 6

    相撲協会退職の元横綱白鵬が「世界のトヨタ」をバックに進む道…新団体設立のウワサも

  2. 7

    元横綱白鵬の「6.9暴露会見」に相撲協会戦々恐々…あることないこと含め、どんな爆弾発言飛び出すか

  3. 8

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 9

    【スクープ!】元横綱白鵬が相撲協会に「退職届」を突きつけていた! あまりの自己チューぶりに「洗脳説」まで浮上

  5. 10

    元横綱白鵬は会見で否定も、隠し切れない照ノ富士との根深い確執…「まったくない」かえって不自然

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波