大谷翔平は「スランプなし」がアダに…使い勝手の良さからエンゼルスますます依存傾向に

公開日: 更新日:

 極端なスランプに陥るケースがほとんどないことを、改めて証明したのが日本時間9日の大谷翔平(28=エンゼルス)だ。

■31試合連続出塁はジャッジの41試合に次いでメジャー2位

 ブルージェイズ戦の四回に3試合連続安打となる右翼線二塁打を放ち、これで昨年9月12日のアストロズ戦から自己最長の31試合連続出塁。31試合連続出塁はジャッジ(ヤンキース)の41試合に次いで9日時点でメジャー2位だ。

 昨年、大谷が3試合以上、安打がなかったのは4回だけ。4月下旬から5月にかけて3試合、5月に5試合、6月に3試合、7月に3試合ノーヒットが続いたが、あとはコンスタントに安打を放っている。

 おまけに、その4回のうち、四球すら選べなかったのは6月の3試合だけ。つまり安打が打てない試合でも、出塁してチャンスはつくっていることになる。

「大谷は日本にいたときから、極端にスランプが短かった。数試合、ヒットが出ずに心配になったコーチが大谷のもとへ行って、あれこれアドバイスするんですけど、本人はハイ、ハイと返事をしながらうなずいて、実は右から左(苦笑)。自分ひとりであれこれ考え、出口を見つけていた。結果が出ない焦りから、ボール球に手を出して悪循環に陥るケースもほとんどなかったですね」とは日本ハムOBだ。

 今季は開幕から全8試合に出場(9日現在)。これまで2度の登板日も打席に立つリアル二刀流として起用されているのは、安打や一発への期待はもちろん、打てなくても出塁してチャンスメークをするからだ。

 首脳陣にとって、この使い勝手の良さ、試合に出しておけば何かやってくれるという大谷に対する安心感は大きい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  1. 6

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  2. 7

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も