「打倒!原巨人!」岡田監督は15年前の“逆転V逸”リベンジに闘志メラメラ

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 第1次政権5年目を迎えていた岡田監督が、オープン戦を終えて真顔で話したことを覚えている。

「5年間で一番自信があるな。はっきり言うて。ピッチャーも打線も、手応えは十分よ。去年は3位やったけど、まあ見とってみぃ」

■最大13ゲーム差独走も逆転V逸で引責辞任

 優勝したあの05年より「自信がある」とは驚いた。前年優勝の原巨人、2位・落合中日との三つ巴のV争いになるとみていたが、そこまでずぬけた戦力構成とは思えなかったからだ。しかし、猛虎軍団は岡田監督の予告通り開幕から突っ走り、夏の7月9日には2位の中日と巨人に最大の13ゲーム差をつけ、同22日にVマジック46を点灯。トラ党は「3年ぶりの優勝は時間の問題や」とほえた。

 ところが、9月に入ると巨人が破竹の12連勝などで猛追。ヒタヒタと忍び寄る原監督の影。言葉にできない重圧と恐怖……。岡田監督はその時の心中を後日、こう打ち明けている。

「こっちが失速したわけやない。8月以降も勝率5割で踏ん張っとるんやで。でも、巨人の勢いがなぁ。9月に入ってもまだゲーム差が開いているのに、これはちょっとヤバイかもなと思い始めた。だからメシがのどを通らんかった。食べてもすぐもどしてしまうんよ。しんどかったなぁ。もし優勝できんかったら辞めようと決めていたわ」

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