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太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【Judge robs Ohtani】ヤンキースびいきのNYメディアがジャッジを泥棒扱いする面白さ

公開日: 更新日:

 4月19日のヤンキース戦だった。初回に2番・DHの大谷翔平がセンターへ大飛球を放った。フェンスを越えたかに見えた打球はしかし、ヤンキースの中堅手・ジャッジが好捕。ジャンピングキャッチによって、今季5号は幻となった。

 今回のフレーズは、このジャッジのスーパープレーを報じた、米NewYorkPost紙の見出しだ。正確には、「Aaron Judge robs Shohei Ohtani with leaping catch at center field wall」とある。

 “robs”は“rob”の三人称で、「盗む」「剥ぎ取る」「巻き上げる」「かすめ取る」といった意味の動詞。名詞は“robbery”で、「bank robbery」といえば、そう、「銀行強盗」のことである。その昔、峠の山賊やアリババが通行人から身ぐるみ剥ぎ取った時にも“strip(裸にする、剥ぎ取る)”や“rob”を使ったに違いない。

 NewYorkPost紙のフレーズを訳すと、「ジャッジが大谷の本塁打をかすめ取る」となるが、ヤンキースびいきのニューヨーク・メディアが“rob”を使ってジャッジをドロボー扱いしているから面白い。

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