巨人大勢が“クセバレ”に疑心暗鬼…広島戦3試合連続失点中、フル回転の疲労だけじゃない

公開日: 更新日:

 しかし、打たれる原因はそれだけではない。深刻なのは広島戦である。現在3試合連続失点中。同戦の防御率は12.00と突出して悪く、大勢も「研究されている感じがする」と疑心暗鬼になっているのだ。セ球団のスコアラーがこう指摘する。

「広島戦で2日連続やられた傾向として、決め球の低めのフォークを見極められ、ストライクを取りにいった高めのベルト付近にきたフォークを弾き返された。広島の各打者はボール球を振らないように目線を上げつつ、ただ見極めるだけでなく、まるでフォークがくるのが分かっているかのようにフルスイングをしていたのが気になりました」

 さる球界関係者が話を引き取る。

「広島は昔から投手の投球フォームなどから球種を解読するのが得意だった。スコアラーだけじゃなく、コーチや試合に出ている選手までベンチで投手のクセを探しているといいます。そんなチームカラーがあるから、小さなフォームの違いに気付く選手が多い。16日はDeNAの大物助っ人バウアーから二回までに7点を奪った。バウアーは『クセバレ』を心配していたけど、大勢陣営も何かがバレていると思っているようです」

 巨人は23日、DeNAに3-6で敗れ、勝率5割に逆戻りとなった。「魔の八回」は三上やオリックスからトレードで加入した鈴木康らでメドが立ちつつあるが、守護神の不安は、原監督にとって新たな頭痛の種になりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」