握り潰されたスタンドの金網を見て痛感 選手が胴上げすべきは私じゃない
「主役は選手たち」
私のモットーのひとつです。
だからこそ、夏の大会が迫るこの時期になると、余計に思うことがある。
選手たちがメディアから取材をしてもらい、意気込みや目標を尋ねられた時、「監督のために」なんて言わないでもらいたい。「監督を男にしたい」と言うのも本当に勘弁してほしい。選手たちには自分のために野球をやってもらいたいのです。
それがチームのため、地域のためにつながってくれたらいい。だから選手たちに胴上げされたいなんてみじんも思いません。むしろ、胴上げされるべきは他にいるだろう、と。
自分のために野球をやれと言うけど、忘れてはいけないのが縁の下の力持ち、ベンチに入れなかったメンバーたちへの感謝です。彼らがチームの勝利のために、身を粉にしてくれる。背番号をもらえなくてもふてくされず、練習では積極的に声を出し、主力選手をサポートしてくれます。大会本番では彼らの声援がどれだけ力になっているか。
私が就任した当初の専大松戸は夏の地方大会の1、2回戦で敗退する学校でした。それが甲子園に出場させてもらえるくらいレベルアップできたのは、チームのために一生懸命やってくれた彼らがいて、その思いが下の世代に受け継がれていったからに他なりません。


















