著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

駆け込みトレード最後の1人はオマケ扱い? 大化けしたメジャーの「後日指名選手」たち

公開日: 更新日:

 毎年7月末のトレード期限になると、プレーオフ進出をもくろむ上位球団が、下位球団から緊急で大物を獲得するトレードが頻発する。下位球団はその見返りにマイナー選手を2~4人受け取ることになるが、7月末トレードは即断即決が基本のドタバタ。じっくり交換要員を話し合う余裕がないので、交換要員の最後の1人は後日指名することにしてトレードを成立させるのだ。

 こんな強引なやり方がまかり通るのは、最後の1人はオマケのようなもの。評価の高いピカピカのホープが動くことはないので、後回しでもいいという考え方なのだ。

 この「後日指名選手」は半年のうちに決めないといけないルールになっているので、シーズン終了後に、大物選手を受け取った上位球団は、下位球団に放出可能なマイナー選手を5~10人リストアップして送り、下位球団がその中から1人選んでトレードが完了する。

 付け足しで出す選手なので、通常、放出可能リストにあるのは、マイナーで塩漬けになっている元有望株やメジャー昇格の適齢期が過ぎた者たちである。しかし、まれにこうした石コロの中にダイヤの原石が紛れ込んでいて、それが大選手に化けることがある。

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