スカウトが気にする健大高崎・石垣元気に“足りないもの”…「消去法でドラ1位候補」の指摘まで
プロ入りを希望する選手に提出が義務付けられた「プロ志望届」が9日に締め切られた。
プロ志望届を提出した高校生で、最大の注目は健大高崎(群馬)の158キロ右腕・石垣元気だろう。
同じく志望届を出したチームメートの左腕・佐藤龍月とともに、昨春のセンバツ制覇に貢献。9月のU18W杯では日本代表のリリーフとして準優勝の原動力に。多くのメジャー球団も注目している。
「23日のドラフト会議では1位指名が確実視されている」ともっぱらだが、欠点がないわけではない。
「ストレートの球質と変化球のキレや精度がいまひとつなのが問題。あれだけのスピードボールを投げながら、高校生に当てられていますから」と、セ・リーグのあるスカウトがこう続ける。
「ストレートに伸びがないのです。回転数が少ないから、見ていてもスピードガンの数字ほどの速さを感じられない。カーブやスライダーなど、変化球の精度やキレにしても疑問です。今センバツ直前の練習試合で痛めた左脇腹も不安だし、180センチ、78キロと投手としてはエンジンが小さい点も気になる」
このスカウトに言わせると、「それでも他に高校生のドラフト1位クラスはいない。昨年から注目された150キロを超える速球を投げる大阪桐蔭の森陽樹にしても、コントロールや変化球のキレがいまひとつですからね。押し出される形で石垣が高校生の1番人気になっているのが現状」だそうだ。