ドジャース佐々木朗希の「抑え」起用はヒヤヒヤしながら見ている…PSを乗り切れるか一抹の不安
見違えた、と驚きの声が上がっている。
ポストシーズンからリリーフに転向したドジャースの佐々木朗希(23)が、登板3試合で無失点投球。開幕先発ローテに入りながら、故障で10試合(1勝1敗、防御率4.46)に投げただけで終わったレギュラーシーズンとは、球のスピードも表情も様変わりした、というわけだ。
私に言わせれば、驚くほどのことはない。この程度の結果は出して当然。投手としての佐々木のポテンシャルは、「大谷翔平以上」と言ってきた。160キロ超のスピードと球威、三振を取れるフォークとスライダー、そして制球力……1イニングなら、メジャーの強打者相手でもそうそう打たれるはずがない。
日本ではなぜか、「何十年に一人の逸材」と言われる選手が毎年のようにメディアを賑わせるが、佐々木は正真正銘の逸材である。
ただ、危うい。リリーフ陣に不安を抱えるドジャースの救世主として、米メディアにも「ストッパー誕生」と好意的に報じられているようだが、守護神としてこのポストシーズンを最後まで乗り切れるかといえば、一抹の不安は残る。