ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言
ポストシーズンに先頭打者兼先発投手で出場するだけでもメジャー初。おまけに勝利投手になるという快挙をやってのけたのが大谷翔平(31=ドジャース)だ。
日本時間5日、地区シリーズ第1戦となるフィリーズ戦に先発、最速163キロの速球を軸に6回を3安打2四死球3失点、9奪三振。七回にテオスカー・ヘルナンデス(32)の逆転3ランが飛び出し、プレーオフ初の白星を手にした。
「先制点を取られた後に味方が反撃に出る。そこまでしっかり粘れば、必ずチャンスが来ると思っていた」とは試合後の本人。
打っては4三振1四球と精彩を欠いたものの、会見中に二刀流を続ける理由を聞かれるとこう言った。
「できると思っているからというのが一番。それが自分の色であり、強みだと思っている。どちらもチームのプラスになるのであれば、それは自分にしかできない役割だと思うので、それをこなしていくのが今の仕事だと思っている」
大谷は実際、打者として2年連続本塁打王を獲得。3年連続のタイトルは惜しくも1本差で逃したが、それでも自己新の55本塁打を放った。投手としてはエンゼルス時代の2022年に15勝(9敗)、防御率2.33でア・リーグのサイ・ヤング賞投票で4位に。2度目の右肘靱帯修復手術を克服した今季は投手として復活、14試合に先発して1勝1敗、防御率2.87。投打にわたって地区優勝に大きく貢献し、自身4度目のMVPが確実視されている。
とはいえ、野球界最高レベルのメジャーで、投打の二刀流に関して「自分にしかできない役割」と、ここまでハッキリ言える選手は後にも先にも大谷くらいだろう。
中学3年時、左腕の菊池雄星(34=現エンゼルス)を擁した花巻東高(岩手)が甲子園の春のセンバツ準優勝、夏もベスト4に入った。大谷は菊池に憧れて花巻東に進んだといわれるが、実際は違う。それが球速か、投手としての成績なのかは定かじゃないが、同級生には菊池に関して「高1で超えてやる」と話している。